いびきの治療と原因

もっと早く睡眠時無呼吸症候群を治療しておけば、心筋梗塞・脳梗塞にはならなかった、あるいはなるのをもっと遅らせたでしょう。

高血圧症の原因になる

高血圧症の原因になる

高血圧症の原因になる

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睡眠時無呼吸症候群は昼間の居眠りや集中力の低下だけでなく、色々な生活習慣病を起こしたり悪化させたりすることが分かってきました。

中でも注目されているのは高血圧症との関連です。

2000年の循環器病予防研究会のデータによると、30歳以上の日本人男性の47.5%、女性の43.8%が収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上、あるいは降圧薬服用中であり、高血圧症の総数は約4000万人といわれています。

なぜ問題かというと、日本人の脳卒中死亡率の低下に、血圧水準の低下が大きく寄与しているからです。

高血圧症と脳卒中発生率とは関連があり、血圧が上昇するほど脳卒中発生率も高くなります。

高血圧症の一部では睡眠時無呼吸症候群が原因になっています。

アメリカ・ウィスコンシン州の公務員700名を対象にした睡眠検査の研究によれば、その後4年間の高血圧症の発症率は、無呼吸指数15以上の人は無呼吸がなかった人と比べて2.9倍も高かったのです。

また、別の調査(40~69歳の中高年が対象)では毎日いびきをかく人が高血圧症になる頻度は、男性で1.9倍、女性で3.2倍にもなる結果が出ています。

実際、睡眠時無呼吸症候群の患者さんには高血圧症の人が多いことが知られています。

睡眠時無呼吸症候群も高血圧症も中高年で肥満体の人に多いという共通点があります。

患者さんが重なるからと思われるかもしれませんが、同じ体重でも健康な人と睡眠時無呼吸症候群の人を比べると、後者の方が高血圧症になりやすいというデータが出ています。

では、なぜ睡眠時無呼吸症候群が高血圧症を引き起こすのでしょうか。

睡眠中に何度も無呼吸を繰り返すため、血中の酸素がその度に不足します。

結果、全身の血管が収縮し、血圧上昇を招くことになります。

閉塞型睡眠時無呼吸症候群の人の夜間の呼吸や血圧をモニタリングすると、無呼吸後の呼吸再開時に一気に血圧が上昇することが分かります。

これが一晩中繰り返されるのですから、高血圧症になるのも無理はありません。

また、無呼吸の度に呼吸再開のための覚醒反応が起きるので、交感神経が高ぶった状態が続きます。

交感神経は、血圧、脈拍、発汗などを自動的にコントロールする自律神経の1つで、自律神経にはほかにリラックスした状態を司る副交感神経があります。

通常、夜は副交感神経が優位に働いているのですが、睡眠時無呼吸症候群の人は何度も覚醒反応が起こるために、夜間でも交感神経が活発に働いて血圧が上がりやすくなってしまうのです。

それだけが理由ではありませんが、睡眠時無呼吸症候群は高血圧症の発症に関係していることが分かっています。


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