PDCAの極意

典型的なマネジメント手法をなぜか実践できない人が多いのです。ここでは、その実践できない理由を解説します。

チームの基礎力のアップで、改善のスピードを上げます

チームの基礎力のアップで、改善のスピードを上げます

チームの基礎力のアップで、改善のスピードを上げます

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●続かない原因はリーダーにあるのです。

「挨拶や5Sが大切なのは十分に分かっているのですが、あまりうるさく言っても面倒だと思われるかもしれない」

「挨拶・5Sよりも、業績に直結することを徹底してもらっていれば、大きな問題はない」

リーダーがそのような考えを持ってしまうと、チームはあっという間に形状記憶で、元に戻ってしまいます。

そうです、続かない理由はメンバーでなくリーダー自身にあることがほとんどなのです。

改善を進めていけるチームにするためには、組織として動くチームの基礎力を高めていかなければなりません。

チームの基礎力とは、「このチームではこのレベルまで当たり前にできる」という力です。

例えば子供の野球では「ボールは胸の前で受ける」という基礎中の基礎を教わりますが、プロ野球の選手はボールの受け方など教わることがありません。

体格はもちろん、持っている野球の技術のレベルが違うわけですから、当たり前のことです。

これは、仕事に関しても同じことが言えます。

挨拶・5Sが徹底できるよう、日々頑張らなければならないチームと、そんなことはごく当たり前のこととして高いレベルで実行できているチームを比較すれば、チーム力の差は歴然としています。

改善を実行する力は、チームの基礎力から生まれるのです。

●「当たり前」のレベルを上げることです。

甲子園で何度も優勝を経験し、名将と言われていた、ある高校の野球部監督の講演を聞いた時の話をしましょう。

ある夏の甲子園大会県予選・準決勝試合の時のことです。最後のワンプレーがホームに突入するランナーに外野からの送球が当たりホームインというものでした。

傍から見ると、良い送球であればアウトになっていたかもしれない、危ないタイミングだったのです。

試合後のインタビューで、監督は「運が味方してくれたんでしょうね」と答えていましたが、実際の講演では「あれは狙ったもので、運などではない」というのです。

監督が語った、その事実は、「外野からの返球次第ではアウトかセーフか微妙」という状況を設定し、ランナーはバックホームされる送球を追うキャッチャーの動きや目線を確認しながら、送球に当たってホームインを狙う、それを普段から「当たり前」にやっていたそうです。

だから、その試合のサヨナラ場面でも、レフトに打球が飛んだ瞬間に、ベンチの監督や選手、2塁・3塁ランナー、3塁コーチ、全ての人がいつもの練習を思い出し、3塁コーチは迷うことなく手を回し、2塁ランナーも迷うことなくホームに突入しようと3塁を駆け抜ける、もちろん自分の走る線上に送球が返ってきそうであれば当たることを意識しながらと、決して「運ではなく、当然のことしたまで」だったのです。

そうです、このように「どんなことが『当たり前』のこととして浸透しているのか」が、チームのレベルを高める上では不可欠なのです。

「『当たり前』のことが『当たり前』にできる」「基本を徹底する」という話をよく耳にしますが、その「当たり前」や「基本」のレベルを高めていくことが重要なのです。

周囲が「それはなかなか難しい」「そのレベルが高い」と感じるようなことを「当たり前」にしてしまえば、それは、どこには負けない、強いチームになるわけです。

そのために、まずはチ-ムの誰もが「当たり前」だと思うことを徹底する、リーダー自身が、そこにこだわってもらいたいのです。


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