PDCAの極意

典型的なマネジメント手法をなぜか実践できない人が多いのです。ここでは、その実践できない理由を解説します。

会社のビジョンを完璧に理解しているのか?

会社のビジョンを完璧に理解しているのか?

会社のビジョンを完璧に理解しているのか?

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●自社のビジョンの目的を考えてみましょう。

それぞれの企業には「なぜそのビジネスに取り組んでいるのか」という問い掛けに答える理由があるはずです。

それが企業としての目的です。

例えに挙げると、アップル社です。

「iPhone」をはじめ数々のヒット商品を世に送り出しています。

そのアップル社のカリスマ的トップであった、スティーブ・ジョブス氏、彼は2011年10月他界しましたが、彼は、「マイクロプロセッサの進化を通して、人間の知能を、人間の生活を、劇的に進化させるサポートをすること」をアップル社の目標として掲げており、その夢を「世界を変える」という言葉に変えて、社員のみならず世界の消費者に向けても訴えていました。

晩年にも、「革新的な創造性がたっぷり吹き込まれ、創業者よりも長生きする会社をつくりたい」と、彼自身が掲げてきた企業としての目的を、自分がいなくなった後も追及して欲しいというメッセージを送っています。

このように、目的を難しく捉える必要はありません。

「夢」という言葉に置き換えても良いのです。

また企業であれば「ビジョン」という言葉に置き換えることなのです。

●ビジョンを作成する段階を知ることが重要なのです。

企業のビジョンは、簡潔な文章やキーワードで示されていることがほとんどです。

アップル社の「世界を変える」も、まさに今現在それを具現化する商品を次々に発売して、誰でもが“その通りだ”と言える実績を出しているから伝わるのであって、わずか10年ほど前に、倒産するのではないかと思われた時期に、社員と共有できていたかは疑問に思えます。

ですから、皆さんの会社で掲げられているビジョンを見て、「なんだか意味がよくわからない」「あまりにも一般的すぎる」といったイメージを持ったとしても当然のことなのです。

ビジョン策定時に、最終的にビジョンを提示する段階での言葉は、どうしてもシンプルな表現になります。

しかし、実際はそこにいたるまでには、ビジョン策定に参加しているメンバーの間では、多くの議論が展開されています。

「創業する時、創業者はどんな思いでこの会社を立ち上げたのか」「現在にいたるまでに、どんな苦境を経験し、どうやってそれを乗り越えてきたのか」「これからどんなカタチで世の中に貢献していくべきなのか」「お客さまに対して約束すべきことは何か」「将来(10年後あるいは20年後)、どんな会社になっていたいのか」などのようなテーマを設定し、長い時間を掛けて議論を重ね、多大な労力を費やしてビジョンに集約されるので、少なくとも参加しているメンバーは、一つひとつの言葉や文章に対して、相当な思いれを持っています。

ですから、「なぜその文章やキーワードになったのか」というプロセスに関心を持ち、自分自身で徹底的に完璧に理解することです。

リーダーが会社のビジョンを完全に理解していれば、たとえビジョンで表現されている言葉が一般的なものだとしても、メンバーに自分の言葉で説明することができるようになります。

ビジネスでは、「経営者的な目線」と「現場の目線」の2つの視点が必要とされます。

リーダーには両方をバランスよく持つことが必要なのですが、「経営者的な目線」は、経験が浅いうちは容易に身に付きません。

だから、現場に最も近くにいるリーダーが、企業としての「目的」を部下に徹底的に理解してもらうようにコミュニケーションを図ることがもっとも重要な役割の一つなのです。


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