PDCAの極意

典型的なマネジメント手法をなぜか実践できない人が多いのです。ここでは、その実践できない理由を解説します。

日々の業務が忙しくて、手が付けられないといこと

日々の業務が忙しくて、手が付けられないといこと

日々の業務が忙しくて、手が付けられないといこと

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●日々の業務があるのは当たり前のことです。

計画を実行しなくても、売上げが落ちるわけではない、という大前提があることを理解して、起こり得る物事を想定しておくことは重要です。

ここでは、現場の社員が陥りやすい行動について説明します。

どのような企業でも、どんな部門でも、計画がつくられていなくても、常に業務があり社員はそれらの業務に対応しているわけです。

全ての社員は、朝出社してから、その日の仕事が終わるまで、やらなければならないことがあるのです。

当然そのような仕組みができていなければ、企業は組織化が図れないのです。

ですから決して悪いことではないのです。

しかし、このでき上がっている仕組みのため、起きてしまうことがあります。

それは、リーダーが、計画の実行度合いを見るために、「計画の件だけど、どこまで進んでいるかな」と聞いてみたところ、メンバーは、「最近とても忙しいので、まだ手を付けていません。まだ今月一杯にやらなければならないことが多いので、そんなに進められません」と言ってくるでしょう。

日々の業務が忙しくて、なかなか手が付けられない。

やることがたくさんあってそこまで手が回らない。

という光景は良くあります。

●誰も手を付けない改善プログラムの事例です。

約300店舗の加盟店で展開しているフランチャイズチェーン本部では、店舗単位の収益が年々厳しくなってきていることに大きな危機感を抱いていました。

その課題を解決しようとコンサルティング会社に依頼し当社のプロジェクトメンバーとともに「店舗収益改善プログラム」を作成したのです。

このプログラムは、立地条件から店舗の売上げポテンシャルを算出し、現状の売上げと比較することで課題を明確にし、実行すべきことを選択し徹底を図る、という流れになっています。

実際に店舗指導を行なうスーパーバイザーからも高い評価を得られたため、何も問題はなさそうだと思われていました。

しかし、スタートから3ヵ月後、スーパーバイザーの集まる会議で取り組み状況を社長が確認したところ、驚くべきことに「良いプログラムなので早急に進めたいのはやまやまなのですが、自分も忙しいし、加盟店の責任者も忙しいからなかなか説明する時間が取れないんです」という答えが返ってきたのです。

この答えにビックリした社長は「皆さん、スーパーバイザー役割とは何ですか?」と問い掛けたのです。

すると、あるスーパーバイザーから代表して、「もちろん加盟店の経営指導ですが、日々の売上げのための商品提案や、各種のイベントの準備等々、やることがたくさんあるんです。実行しないというわけではなく、時間が取れる時にやりたいと思っているので、その辺は理解してもらいたい」と返事が返ってきました。

この会社だけでなく、どんな会社でも、日々やるべきことはたくさんあるわけですから、そのような思考になるのは納得できます。

しかし、よく考えてみてください。

「たくさん」というのは単なる思い込みです。

今とりかかっている業務に掛かる時間は何分なのか、そして、いくつ存在しているのかを具体的に洗い出してみると、数点しかなかったりして驚くことになります。

日常業務は、慣れていることもあり次々とこなそうとする傾向がありますから、冷静に整理してみるというステップを踏まなくなります。

その結果、2つ3つ重なってきただけで「あれもこれも、やることがたくさんある」という気分になるのですが、整理してみると意外とそうでもないことになるのです。

リーダーはこれを頭に入れておくと、メンバーに対してはもちろんですが、自分自身が、この思い込みに振り回されないようになります。


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